古河市の学習塾塾長が語る、フリースクールについてとフリースクールの役割について

皆さんこんにちは!
古河市にある塾、学習塾Luce(ルーチェ)です☆

古河市で学習塾を営む私のもとに、近年、お子さんの不登校や学校での悩みを相談に来られる保護者の方が増えています。その中で、多くの保護者の方が関心を寄せるのが、フリースクールという選択肢です。しかし、「フリースクールってどんなところ?」「普通の学校とどう違うの?」「通わせることで、子どもにどんなメリットがあるの?」といった疑問を持つ方がほとんどです。

今回のブログでは、古河市の学習塾塾長という立場から、学習指導や受験対策だけではなく、多くの子どもたちと保護者の方々の悩みに寄り添ってきた経験をもとに、フリースクールとは何か、その役割、そしてお子さんと保護者の方にとってのフリースクールとの関わり方について、お話ししたいと思います。この記事が、フリースクールという選択肢を考えている保護者の皆さまの一助となれば幸いです。


 

◆フリースクールとは何か?

まず、フリースクールの基本的な定義から始めましょう。フリースクールとは、何らかの理由で学校に通うことが難しい、あるいは学校の枠組みに合わない子どもたちのための、学校以外の教育・居場所の選択肢です。公的な教育機関ではないため、その運営形態や活動内容は様々です。

学校に馴染めない、いじめにあった、病気や心身の不調、発達の凸凹、あるいは学校のカリキュラムやルールに窮屈さを感じるなど、子どもたちが学校に行けなくなる理由は多岐にわたります。フリースクールは、そうした子どもたち一人ひとりの個性や状況に寄り添い、それぞれのペースで学んだり、他者と関わったりできる場所を提供しています。

公立学校では、どうしても画一的な指導や集団での行動が中心になりがちです。しかし、フリースクールでは、小規模な集団で個々のペースを尊重した学習が行われたり、遊びや体験学習、地域との交流など、教科の枠を超えた様々な活動が行われたりします。この**「個」を尊重する姿勢**こそが、フリースクールの最大の特徴であり、公立学校との決定的な違いと言えるでしょう。


 

◆なぜ今、フリースクールの必要性が高まっているのか?

 


文部科学省の調査によると、不登校の子どもの数は年々増加の一途をたどっています。これは決して特別なことではなく、現代社会が抱える様々な要因が複合的に絡み合った結果だと私は考えています。

社会の変化と子どもたちの多様性

現代社会は、情報過多で変化のスピードが速く、子どもたちを取り巻く環境も複雑化しています。SNSの普及による人間関係のトラブル、受験競争の激化、そして何より、一人ひとりの個性や価値観が多様化しているにもかかわらず、学校という集団生活の場では、まだまだ画一的な価値観が求められがちです。

例えば、発達障害の傾向がある子どもの中には、集団行動や長時間座学が苦手な子もいます。そうした子どもたちにとって、既存の学校の枠組みは窮屈に感じられ、ストレスの原因となることがあります。また、HSC(Highly Sensitive Child)と呼ばれる、非常に敏感で感受性が豊かな子どもたちもいます。彼らは、些細な人間関係の摩擦や音、光にも過敏に反応し、学校という環境で心身のバランスを崩してしまうことがあります。

このような多様な子どもたちのニーズに、公立学校がすべて応えることは難しいのが現実です。そこで、子どもたち一人ひとりの特性やペースに合わせた学びの場として、フリースクールの役割が重要性を増しているのです。


 

◆フリースクールが果たす3つの役割

私が考えるフリースクールの役割は、大きく分けて以下の3つです。

 

1. お子さんにとっての「安心できる居場所」

 

学校に行けなくなった子どもたちが最も必要としているのは、「自分を肯定できる場所」です。学校を休むという選択をした後、子どもたちは「自分はダメな子だ」「もう学校には戻れない」といった自己否定的な感情に陥りがちです。

フリースクールは、そうした子どもたちに「休んでいいんだよ」「ここにいてもいいんだよ」というメッセージを伝えてくれる場所です。学習の遅れを気にすることなく、誰かに無理に合わせる必要もなく、ただそこにいるだけで許される場所。これが、お子さんにとってのフリースクールの第一の役割です。この安心感の中で、子どもたちは徐々に自己肯定感を取り戻し、次のステップへと進むエネルギーを蓄えることができます。

 

2. 「学び」の再構築

 

フリースクールの活動は、教科の学習だけではありません。多くの場合、子どもたちの興味や関心に合わせて、様々な活動が取り入れられています。例えば、料理、工作、プログラミング、地域のボランティア活動、そして何より「遊び」も大切な学びの時間です。

学校の授業でつまづいてしまったお子さんでも、少人数制の指導で、わからないところを丁寧に教えてもらえることで、再び学習意欲が湧いてくることがあります。また、座学だけでなく、体験を通して学ぶことで、知識がより深く定着することもあります。

大切なのは、「学び」は学校の教室の中だけで行われるものではない、ということをお子さん自身が実感することです。この気づきが、将来にわたって自ら学ぶ力を育む土台となります。

 

3. 将来への「社会性」を育む

 

「フリースクールに通うと、社会性が身につかないのでは?」と心配される保護者の方もいらっしゃいます。しかし、それは大きな誤解です。

フリースクールも、様々な年齢や背景を持つ子どもたちが集まる小さな社会です。学校のように大人数が集まるわけではありませんが、少人数のグループの中で、他者と関わり、意見を交換し、時にはぶつかり合う経験は、お子さんの社会性を育む上で非常に重要です。

フリースクールでは、子どもたちが自ら活動内容を企画したり、ルールを決めたりすることも珍しくありません。こうした主体的な経験は、コミュニケーション能力や問題解決能力を高め、将来、社会に出るための大切なスキルとなります。

また、フリースクールのスタッフは、単なる教師ではなく、お子さん一人ひとりの個性を受け止め、そのありのままの姿を承認してくれます。この経験は、お子さんが将来、どのような環境に身を置いても、自分らしく生きるための自信につながるはずです。


 

親御さんへのメッセージ:フリースクールを「卒業」した先にある未来

フリースクールは、お子さんが一生通い続ける場所ではありません。あくまでも、次のステップへ進むための通過点、あるいは充電期間だと私は考えています。

フリースクールに通う中で、お子さんが再び学校へ通いたいという気持ちになるかもしれません。あるいは、高校進学や就職という次の目標を見つけるかもしれません。

私が経営する学習塾にも、フリースクールに通いながら、週に数回、学習指導を受けに来るお子さんがいます。彼らは、フリースクールで自己肯定感を取り戻し、落ち着いた環境で学習に集中できるようになった結果、学力も大きく伸びています。

保護者の方へお願いしたいこと

お子さんがフリースクールを検討する際、または通い始めた後、保護者の皆さまには以下のことを心に留めておいていただきたいです。

  1. お子さんの気持ちを最優先に: フリースクールに通うかどうかの決定は、お子さんの意思を尊重してください。まずは一緒に見学に行き、お子さんが「ここなら行ってもいいかな」と思える場所を見つけることが大切です。
  2. 完璧を求めない: フリースクールは、お子さんのすべてを解決してくれる魔法の場所ではありません。お子さんの心身の状態は日々変化します。焦らず、ゆっくりと、お子さんのペースを見守ってあげてください。
  3. 社会との繋がりを意識する: フリースクールに通うお子さんには、社会との接点が少なくなりがちです。地域のお祭りやボランティア活動など、様々な体験を通して、社会との繋がりを意識的に持たせてあげてください。
  4. 保護者自身も休息を: お子さんが不登校になると、保護者の方も精神的に追い詰められがちです。一人で抱え込まず、支援機関や信頼できる人に相談してください。保護者の方が心身ともに健康であることが、お子さんを支える上で最も重要です。

 

お子さんへのメッセージ:君の「好き」を見つける旅に出よう

 

もし、今、学校に行きづらさを感じているなら、それは決して君が悪いわけではありません。学校という場所が、今の君には合わなかっただけのことです。

フリースクールは、君が本当に好きなこと、興味のあることを見つけるための場所です。

  • もし、ゲームが好きなら、ゲームをプログラミングで作ってみる。
  • もし、絵を描くのが好きなら、大きなキャンバスに思う存分描いてみる。
  • もし、体を動かすのが好きなら、近くの公園で思う存分サッカーをする。

フリースクールでは、そんな君の「好き」を、全力で応援してくれる大人がいます。

学校で学ぶ教科の勉強も大切だけど、君自身の心を大切にすることが、もっともっと大切です。

「学校に行かなきゃ」という気持ちに縛られなくていい。

まずは、君の心が「行きたい」と思える場所を、一緒に探してみよう。


 

古河市とフリースクールの未来

 

古河市でも、フリースクールやオルタナティブな学びの場への関心は高まっています。しかし、まだまだその数は少なく、情報も十分ではありません。私は、学習塾を運営する傍ら、古河市の子どもたちが多様な学びの選択肢を持てるよう、フリースクール関係者や地域社会と連携し、より良い教育環境を築いていくことが重要だと考えています。

古河市の子どもたちが、画一的な価値観に縛られることなく、それぞれの個性や才能を伸ばし、将来にわたって幸せに生きるための力を育むこと。そのために、フリースクールは欠かせない存在となりつつあります。

最後に、もしお子さんのことでお悩みがあれば、一人で抱え込まず、まずは私のような地域の専門家、または地域の教育相談窓口に相談してみてください。

フリースクールLuce

https://luce-dream.com/freeschool/

このブログが、お子さんと保護者の皆さまの未来を拓く一助となれば幸いです。

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学習塾Luce(ルーチェ)
〒306-0225 茨城県古河市磯部1615−1
電話番号: 050-1402-3694
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古河市の学習塾塾長が語る、社会科が苦手な子が「ある点」を見落としている3つの理由

皆さんこんにちは!
古河市にある塾、学習塾Luce(ルーチェ)です☆

 

私は、この地で長年、多くのお子さんたちを指導してきた学習塾の塾長です。

「うちの子、どうも社会が苦手で……」

保護者の皆さんとお話しする際、このようにお悩みの声を耳にすることが少なくありません。 特に、小学校高学年になると、歴史や地理、公民といった分野が本格的に始まり、「暗記ばかりでつまらない」「勉強しても点数に結びつかない」と感じるお子さんが増えてくるようです。

しかし、ご安心ください。 社会科が苦手な子には、共通して見落としている「ある点」があります。 そして、その「ある点」に気づき、少し視点を変えるだけで、社会科の面白さに気づき、成績を飛躍的に伸ばすことができるのです。

今回は、私が長年の指導経験を通じて気づいた、社会科が苦手な子が見落としている3つのポイントについて、保護者の皆さまへのアドバイスと、お子さんへのメッセージを交えながら、お話ししていきたいと思います。

 

◆第1章 社会科は「暗記」ではない、生きている「物語」だと気づくこと

多くの保護者の方が、「社会は暗記科目だから、ひたすら用語や年号を覚えればいい」と考えていらっしゃいます。 お子さん自身も、学校の先生や友達からそう言われ、ただひたすら教科書や資料集を眺めて、覚える作業に終始しているのではないでしょうか。

これが、社会科が苦手になる一番最初の落とし穴です。

もちろん、歴史の年号や人物名、地理の地名や特産物など、覚えなければならない用語はたくさんあります。しかし、それはあくまで「物語を構成する要素」にすぎません。 大切なのは、その一つひとつの要素が、どのように繋がり、なぜそのような出来事が起こったのかという「物語の流れ」を理解することなのです。

想像してみてください。 もし、皆さんが好きな漫画やアニメ、ゲームのキャラクターの名前や必殺技の名前だけをひたすら暗記させられたら、どうでしょうか? きっと、面白くないと感じるはずです。

社会科も同じです。 歴史は、過去を生きた人々の喜怒哀楽が詰まった物語です。 地理は、その土地で暮らす人々の工夫や努力が作り上げた物語です。 そして公民は、現代社会をより良くしようと、多くの人々が話し合い、ルールを作ってきた物語なのです。

 

〇保護者の皆さまへ お子さんの興味の「入り口」を見つけてあげてください

 

お子さんが歴史に興味を持てないのは、「織田信長」という名前を単なる用語としてしか認識していないからです。 そこで、ぜひお子さんの興味を惹く「入り口」を探してあげてください。

  • お子さんが戦国武将のゲームに夢中なら、「そのゲームの武将たちが実際にどんなことをしたか、一緒に調べてみようか?」と誘ってみる。
  • 漫画の『キングダム』が好きなら、「昔の中国って、こんなに壮大なことが本当にあったんだね」と、歴史上の出来事と結びつけて話してみる。
  • アニメの『鬼滅の刃』が好きなら、「大正時代って、どんな時代だったんだろう?」と一緒に調べてみる。

お子さんがすでに興味を持っている分野と社会科をリンクさせることで、学びは「やらされるもの」から「自分から知りたいもの」へと変わっていきます。 お子さんが夢中になっていることの中に、必ず社会科へと繋がるヒントが隠されています。

 

〇お子さんへ 社会は「ゲーム」や「映画」みたいに楽しんでみよう

 

みんなが好きなゲームや映画って、登場人物がいて、舞台があって、いろんな出来事が起こるよね。 社会科も、実は全く同じなんだ。

例えば、日本の歴史は、長い長い「ロールプレイングゲーム(RPG)」だと考えてみよう。 昔の人たちは、みんなそれぞれに役割を持った「キャラクター」なんだ。

  • 縄文時代の人たちは、狩りをして、木の実を集めて、力を合わせて生きていた。これは、みんなで協力して冒険する「チームプレイ」みたいだね。
  • 弥生時代になると、お米を作るようになった。これは、新しい「アイテム」を手に入れて、生活が便利になったということだ。
  • 奈良時代になると、立派なお寺や仏像がたくさん作られるようになった。これは、すごい「建物」や「芸術」が生まれた、まるで「新しいステージ」に進んだようなものだね。

社会科を勉強するときは、「次にどんな面白いことが起こるんだろう?」ってワクワクしながら、教科書を読んでみてほしいな。


 

◆第2章 地図を「記号の羅列」ではなく「地域の顔」として見ること

 

社会科の地理分野で、多くの子供たちがつまずくのが「地図」です。 地図記号や県庁所在地、地形の名前をひたすら覚える。 しかし、これだけでは、地図を「無機質な記号の羅列」としてしか見ることができません。

地図とは、その地域に暮らす人々の生活や営みが映し出された、地域の顔そのものです。

例えば、古河市の地図を見てみましょう。 利根川が市の南側を流れ、広大な平野が広がっています。 地図記号を見ると、工場や田んぼがたくさんあることがわかりますね。 これは、「古河市が、利根川の水を利用して、農業や工業が盛んな地域なんだ」ということを示しています。

このように、地図には、その土地の自然環境が、そこに住む人々の暮らしにどう影響を与えているかという情報が詰まっているのです。 そして、その暮らしの工夫や努力が、その地域の「特産物」や「産業」を生み出しているのです。

 

〇保護者の皆さまへ:「体感」と「発見」を大切にしてください

 

お子さんに地理を教える際、教科書や地図帳の中だけで完結させないことが重要です。 ぜひ、お子さんと一緒に**「体感」し、「発見」**する機会を設けてあげてください。

  • 旅行や外出の際には、積極的に地図を活用する。
    • 「今、この高速道路を走っているんだね」「この川を渡ったら、〇〇県に入るんだ」
    • 「このあたりは山が多いから、高速道路のトンネルが多いんだね」
    • 「このあたりは平らな土地だから、田んぼがたくさんあるんだね」
  • スーパーでの買い物を「社会科の勉強」にする。
    • 野菜や魚の産地表示を見て、「このマグロは青森県で獲れたんだね。青森県って、どこにあるか地図で探してみよう」
    • 「このみかんは和歌山県産だって。和歌山県って、みかんがたくさん採れるんだね」
  • 古河市内の散策を通じて、地域の地理を学ぶ。
    • 古河歴史博物館や古河公方館跡を訪れ、「昔の古河って、どんな場所だったんだろう?」と、歴史と地理を同時に学ぶ。
    • 利根川の河川敷を歩き、「この大きな川があるから、昔からいろんなものが運ばれてきたんだね」と、地理が生活にどう繋がっているかを感じる。

このように、実体験を通じて地図と現実を結びつけることで、地図はただの記号の羅列ではなく、自分たちの住む世界を映し出す、生き生きとしたものに変わっていきます。

 

〇お子さんへ:地図は「宝の地図」だよ

 

地図って、何が書いてあるかよくわからない、って思うかもしれないね。 でも、実は地図は、いろんな秘密が隠された「宝の地図」なんだ。

  • 地図をじーっと見てみて。山がギザギザしているところ、川がくねくねしているところ、まっすぐな道が続いているところ……いろんな形があるよね。
  • 山が多いところには、どんなものが作られているかな?海に近いところには、どんなものが獲れるかな?
  • そして、地図記号を見てみよう。温泉マークがあったら、「このあたりは温泉が出るんだな」ってわかるし、お城のマークがあったら、「昔、お城があったんだな」ってわかる。

地図は、その場所にいる人たちが、どうやって生活しているかを教えてくれるんだ。 地図を広げて、その場所に行ってみた気分になって、いろんな「宝」を探してみてほしいな。


 

◆第3章 社会の出来事を「他人事」ではなく「自分事」として捉えること

 

多くの子供たちが、社会科の出来事を「過去の遠い出来事」「自分とは関係ないこと」だと感じています。 そのため、社会科の授業や勉強は、まるで映画のあらすじを聞いているかのように、頭の中を通り過ぎてしまいがちです。

これが、社会科の勉強が「つまらない」「意味がない」と感じてしまう、最大の原因です。

社会科の出来事は、決して他人事ではありません。 すべての出来事は、私たちの「今」に繋がっています。 そして、私たちの「今」の行動が、「未来」を作っていくのです。

例えば、歴史は、なぜ今、日本という国があるのか、なぜ今の暮らしがあるのかを教えてくれます。 もし昔の人が、今の私たちの便利な暮らしを作ってくれなかったら、私たちはどうなっていたでしょうか? もし昔の人が、戦争を止めようと努力してくれなかったら、私たちの平和な暮らしはどうなっていたでしょうか?

公民は、なぜ小学校に通えるのか、なぜスーパーで買い物が安全にできるのか、なぜ病気になったときに病院に行けるのかを教えてくれます。 これらはすべて、社会のルールや仕組みのおかげです。そして、そのルールや仕組みは、誰かが考え、みんなで話し合って作ってきたものなのです。

 

〇保護者の皆さまへ 「もし〇〇だったら?」の問いかけを

 

お子さんとの会話の中で、社会科の出来事を「自分事」として捉えるきっかけを作ってあげてください。 一番効果的なのは、「もし〇〇だったら、どうなると思う?」という問いかけです。

  • 「もし、この世の中にお金がなかったら、どうやって買い物をすると思う?」
  • 「もし、日本のどこかで大きな地震が起きたら、私たちは何をすればいいと思う?」
  • 「もし、昔の日本に侍がいなかったら、今の日本はどうなっていただろう?」

このような問いかけは、お子さんの思考力を刺激し、社会科の知識を単なる用語として覚えるのではなく、「考える材料」として活用することを促します。 答えがすぐにわからなくても構いません。大切なのは、「自分の頭で考える」習慣をつけることです。

また、ニュースや新聞、テレビの報道を一緒に見て、お子さんの興味を惹く話題について話してみるのも良いでしょう。 「最近、ゴミの問題が話題になっているね。私たちができることって、何かあるかな?」 「この前、宇宙に行く人がニュースになっていたね。宇宙に行くって、どんなお仕事だと思う?」


 

◆古河市のお子さんたちへ 未来を「つくる」のは君たちだ!

古河市は、豊かな自然と歴史に恵まれた、とても素敵な場所です。 この場所で、みんなは毎日、学校に行って、友達と遊び、たくさんのことを学んでいます。

社会科は、みんなが今、この古河市で、当たり前だと思って暮らしていること一つひとつが、どうやってできたのかを教えてくれる教科なんだ。 そして、その学びを通じて、「これから、どんな未来を作っていきたいか」を考えるためのヒントをくれるんだよ。

社会科の勉強は、決して終わりのない「旅」のようなものだ。 歴史は、過去に生きた人たちからの「手紙」。 地理は、この地球に隠された「秘密」。 そして公民は、みんながもっと幸せに暮らすための「ルールブック」なんだ。

今、みんなが学んでいる社会の知識は、未来の君たちが、より良い社会を作るための「道具」となる。 だから、社会科を勉強するときは、「これは、将来の僕(私)にとって、どんな役に立つんだろう?」って考えながら、ワクワクしながら学んでみてほしいな。

そして、困ったことや、わからないことがあったら、いつでもお父さんやお母さん、そして学校の先生や、僕たち塾の先生に聞いてね。 みんなの「知りたい!」という気持ちを、いつでも応援しています。

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古河市の学習塾の塾長が話す、「理科嫌い」克服の鍵はロジカルシンキングにあり

皆さんこんにちは!
古河市にある塾、学習塾Luce(ルーチェ)です☆

 

長年、この古河の地で多くの子供たちの学習指導に携わってきましたが、その中で特に多くの保護者の方からご相談いただくのが「うちの子、理科が本当に苦手で…」というお悩みです。

「理科は暗記すればいいんでしょ?」 「どうせ難しい計算ばっかりでしょ?」

そう言って理科に苦手意識を持つ子供たちは少なくありません。しかし、私は断言します。理科が苦手な子供こそ、理科を学ぶべきなのです。そして、その鍵となるのが、ただの知識の詰め込みではない、”「ロジカルシンキング(論理的思考)」”です。

理科は、一見すると無味乾燥な知識の羅列や、複雑な計算式に思えるかもしれません。しかし、それは表面的な姿にすぎません。理科の本質は、「なぜ、そうなるのか?」という問いを立て、それを解き明かすための思考プロセスそのものにあります。

この記事では、私が日々、古河市の子供たちと向き合う中で見出した、理科の苦手意識の根源と、それを克服するための具体的なロジカルシンキングの鍛え方について、お話しさせていただきます。


 

第1章:理科嫌いの根源を探る〜「暗記科目」という誤解と、見えない「因果関係」

多くの子供たちが理科を苦手だと感じるのには、明確な理由があります。

一つ目は、「理科=暗記科目」という誤解です。学校のテストや受験勉強では、元素記号や生物の名前、公式などを暗記する作業が求められます。しかし、これは理科のほんの一部分にすぎません。

例えば、水の沸点が100℃であることは、暗記すべき事実です。しかし、なぜ水は100℃で沸騰するのか、なぜ標高の高い山では100℃よりも低い温度で沸騰するのか、という”「なぜ?」”の部分まで踏み込んで考えなければ、理科の本質を理解することはできません。

二つ目の理由は、「因果関係」が見えにくいことです。社会科であれば、歴史上の出来事には原因と結果が明確に存在します。しかし、理科の場合、目に見えない化学反応や、光の屈折といった抽象的な現象を扱うことが多いため、「どうしてこうなるのか?」という因果関係を想像しにくいのです。

「なぜ、太陽が西に沈むのか?」 「なぜ、豆電球は光るのか?」

こうした身近な問いにすら、「そういうものだから」と片付けてしまい、その背後にある論理を考える習慣が失われてしまっているのです。

この「暗記」と「因果関係の欠如」こそが、子供たちの理科に対する苦手意識を増幅させている根本的な原因だと私は考えています。


 

第2章:ロジカルシンキングは理科の「最強の武器」である

では、どうすればこの苦手意識を克服できるのでしょうか。その答えが、ロジカルシンキングです。

ロジカルシンキングとは、物事を論理的に筋道を立てて考える力のこと。この力は、理科の学習において、まさに「最強の武器」となります。

理科の学習プロセスは、実はロジカルシンキングの訓練そのものです。

 

2-1:「観察」と「仮説立て」〜科学的思考の第一歩

 

ロジカルシンキングの第一歩は、”「観察」”から始まります。

例えば、コップの氷が溶けて水になる様子を見て、「なぜ氷は溶けるんだろう?」と疑問に思うこと。これは、日常の現象を注意深く観察する力です。

次に、その疑問に対する自分なりの”「仮説」”を立てます。「暖かい部屋に置いたからかな?」「光が当たったからかな?」といった、思いつきでも構いません。この「仮説立て」こそが、子供たちの思考を能動的にする第一歩なのです。

 

2-2:「実験」と「検証」〜論理的な思考プロセスを体感する

 

仮説を立てたら、それを”「実験」”で確かめます。

「本当に暖かい部屋に置いたから溶けるのか?」を確かめるために、冷蔵庫の中と暖かい部屋に同じ大きさの氷を置いてみる。この時、「他の条件(氷の大きさや形、コップの種類など)は同じにしよう」と考えることが、ロジカルシンキングにおける**「変数コントロール」**の考え方です。

そして、実験の結果から仮説が正しかったのか、あるいは違っていたのかを「検証」します。もし仮説が違っていたら、「なぜだろう?」と再び考え、新しい仮説を立てればいいのです。

 

2-3:「結論」と「考察」〜なぜそうなるのかを言語化する力

 

実験の結果、暖かい部屋に置いた氷だけが早く溶けたとします。

ここから、「結論」を導き出します。「氷は、周りの温度が高くなると溶ける」という結論を導き出す力。

さらに重要なのが、「考察」です。「なぜ、温度が高くなると溶けるんだろう?」と、さらに深く考えることです。「熱が氷の分子をバラバラにするからかな?」といった、目に見えない現象を論理的に説明しようと試みる。

この「観察」「仮説」「実験」「検証」「結論」「考察」という一連のプロセスは、まさにロジカルシンキングそのものです。これを理科の学習を通して繰り返すことで、子供たちは自然と論理的な思考力を身につけていくのです。


 

第3章:古河市の子供たちに伝えたい、ロジカルシンキングを育む家庭でのアプローチ

 

それでは、理科が苦手な子供たちが、家庭でどのようにロジカルシンキングを育んでいけば良いのでしょうか。

 

3-1:日常の「なぜ?」を大切にする

 

古河の子供たちに私がまず伝えているのは、「日常の『なぜ?』を大切にすること」です。

「なんで雨が降るの?」 「なんでお風呂の鏡は曇るの?」 「なんで夕焼けは赤いの?」

子供たちが持つこうした素朴な疑問は、ロジカルシンキングの入り口です。 「うるさいな」と一蹴するのではなく、「いい質問だね!」と肯定的に受け止め、一緒に考えてみましょう。

スマートフォンで調べるのも良いですが、その前に「どうしてだと思う?」と問いかけてみることが重要です。子供の考えを引き出し、その思考を尊重することで、考える楽しさを知ることができます。

 

3-2:失敗を「学びの機会」と捉える

 

実験や工作などで失敗することはよくあります。

「うまく動かない!」 「思った通りにならない!」

そんな時、すぐに答えを教えるのではなく、「どうしてうまくいかないんだろうね?」と一緒に原因を考えましょう。

「モーターのつなぎ方を間違えたかな?」 「電池の向きは正しいかな?」

失敗した原因をロジカルに分析する訓練は、思考力を鍛える上で非常に効果的です。失敗は「悪いこと」ではなく、「次に成功するためのヒント」だと教えることで、子供たちは失敗を恐れずに挑戦できるようになります。

 

3-3:親子で一緒に「考えて」みる

 

難しい理科の専門書を読み聞かせる必要はありません。

たとえば、料理の時。 「なんでホットケーキは膨らむのかな?」 「どうして卵焼きは固まるのかな?」

身近な現象を、親子で「どうして?」と一緒に考えてみましょう。親子で考えを言葉にすることで、子供たちは自分の思考を整理し、論理的に説明する練習ができます。また、親が「わからないな、一緒に考えてみよう」という姿勢を見せることで、子供たちは「分からないことは恥ずかしくない」という安心感を抱くことができます。


 

第4章:古河市で実践する、理科教育とロジカルシンキングの融合

当塾では、理科の授業において、ただ知識を教えるだけでなく、ロジカルシンキングを育むための様々な工夫を凝らしています。

 

4-1:塾の授業における具体的な取り組み

 

当塾の理科の授業は、常に「なぜ?」から始まります。

例えば、「なぜ水は氷になるの?」という問いに対し、「0℃になると固まるから」という答えで終わらせません。 「水は温かいと自由に動き回れるけれど、冷えていくと動きが鈍くなって、やがてきっちり並ぶから固まるんだよ」というように、目に見えない分子レベルの動きを、簡単な例え話や実験を通して、論理的に説明します。

また、難しい公式をただ暗記させるのではなく、その公式が「なぜ、そうなるのか」を徹底的に解説します。 例えば、オームの法則(電圧=抵抗×電流)も、「水圧(電圧)が高くなれば、たくさんの水(電流)が流れるよね。でも、途中のホース(抵抗)が細ければ、流れは弱くなるよね」といった身近な例に置き換えて説明することで、公式の持つ意味を論理的に理解させます。

 

4-2:「理科パズル」で楽しく論理力を鍛える

 

当塾では、理科の知識を問うだけでなく、論理的な思考力が必要な「理科パズル」を授業に取り入れています。

例えば、「3つの天秤を使って、12個の玉の中から、たった一つだけ重さが違う玉を見つけるにはどうすればいい?」といった思考力を問う問題です。

これは、理科の知識がなくても解くことができます。しかし、「どうすれば効率よく見つけられるか」「どんな方法で試せばよいか」という仮説と検証のプロセスを頭の中で組み立てる訓練になります。こうした取り組みを通して、子供たちは、理科の面白さを感じながら、自然とロジカルシンキングを磨いていくのです。

 

4-3:「自由研究」をロジカルシンキングの実践の場に

 

夏休みの宿題として多くの子供たちが悩む「自由研究」。これをロジカルシンキングの実践の場として捉えることを推奨しています。

ただ「ペットボトルロケットを作りました」で終わらせるのではなく、 「どうすればもっと遠くに飛ぶか?」 「水の量を変えたらどうなるか?」 「羽根の形を変えたらどうなるか?」 といった仮説を立て、実際に試して検証し、その結果を考察して結論をまとめる。

このプロセスを丁寧に行うことで、子供たちは、理科の知識を単なる暗記で終わらせず、生きた知恵として身につけることができます。


 

おわりに:理科の扉を開き、未来を切り拓く力へ

 

理科が苦手な子供たちは、決して「理科の才能がない」わけではありません。多くの場合、理科の「考え方」を知らないだけなのです。

「なぜ?」という問いを立てる力。 「こうすればどうなるだろう?」と仮説を立てる力。 「こうなったのはなぜか?」と論理的に考察する力。

このロジカルシンキングは、理科の学習だけでなく、将来、どのような分野に進んだとしても、必ず役に立つ普遍的な力です。

AIが進化し、単純な知識はすぐに手に入る現代において、最も価値があるのは、物事を多角的に捉え、自ら問いを立て、論理的に答えを導き出す力です。

理科の学習を通してロジカルシンキングを身につけることは、単にテストの点数を上げるためだけではありません。それは、子供たちが未知の課題に立ち向かい、自分なりの答えを導き出し、未来を切り拓いていくための揺るぎない土台となるのです。

古河の子供たちが、理科という教科を通して、その素晴らしい力を育んでいけるよう、これからも私たちは全力でサポートしてまいります。

もし、お子さんが理科で悩んでいらっしゃいましたら、ぜひ一度、当塾にご相談ください。一緒に、理科の扉を開き、未来への一歩を踏み出しましょう。

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