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古河市の学習塾の塾長が話す、「理科嫌い」克服の鍵はロジカルシンキングにあり

皆さんこんにちは!
古河市にある塾、学習塾Luce(ルーチェ)です☆

 

長年、この古河の地で多くの子供たちの学習指導に携わってきましたが、その中で特に多くの保護者の方からご相談いただくのが「うちの子、理科が本当に苦手で…」というお悩みです。

「理科は暗記すればいいんでしょ?」 「どうせ難しい計算ばっかりでしょ?」

そう言って理科に苦手意識を持つ子供たちは少なくありません。しかし、私は断言します。理科が苦手な子供こそ、理科を学ぶべきなのです。そして、その鍵となるのが、ただの知識の詰め込みではない、”「ロジカルシンキング(論理的思考)」”です。

理科は、一見すると無味乾燥な知識の羅列や、複雑な計算式に思えるかもしれません。しかし、それは表面的な姿にすぎません。理科の本質は、「なぜ、そうなるのか?」という問いを立て、それを解き明かすための思考プロセスそのものにあります。

この記事では、私が日々、古河市の子供たちと向き合う中で見出した、理科の苦手意識の根源と、それを克服するための具体的なロジカルシンキングの鍛え方について、お話しさせていただきます。


 

第1章:理科嫌いの根源を探る〜「暗記科目」という誤解と、見えない「因果関係」

多くの子供たちが理科を苦手だと感じるのには、明確な理由があります。

一つ目は、「理科=暗記科目」という誤解です。学校のテストや受験勉強では、元素記号や生物の名前、公式などを暗記する作業が求められます。しかし、これは理科のほんの一部分にすぎません。

例えば、水の沸点が100℃であることは、暗記すべき事実です。しかし、なぜ水は100℃で沸騰するのか、なぜ標高の高い山では100℃よりも低い温度で沸騰するのか、という”「なぜ?」”の部分まで踏み込んで考えなければ、理科の本質を理解することはできません。

二つ目の理由は、「因果関係」が見えにくいことです。社会科であれば、歴史上の出来事には原因と結果が明確に存在します。しかし、理科の場合、目に見えない化学反応や、光の屈折といった抽象的な現象を扱うことが多いため、「どうしてこうなるのか?」という因果関係を想像しにくいのです。

「なぜ、太陽が西に沈むのか?」 「なぜ、豆電球は光るのか?」

こうした身近な問いにすら、「そういうものだから」と片付けてしまい、その背後にある論理を考える習慣が失われてしまっているのです。

この「暗記」と「因果関係の欠如」こそが、子供たちの理科に対する苦手意識を増幅させている根本的な原因だと私は考えています。


 

第2章:ロジカルシンキングは理科の「最強の武器」である

では、どうすればこの苦手意識を克服できるのでしょうか。その答えが、ロジカルシンキングです。

ロジカルシンキングとは、物事を論理的に筋道を立てて考える力のこと。この力は、理科の学習において、まさに「最強の武器」となります。

理科の学習プロセスは、実はロジカルシンキングの訓練そのものです。

 

2-1:「観察」と「仮説立て」〜科学的思考の第一歩

 

ロジカルシンキングの第一歩は、”「観察」”から始まります。

例えば、コップの氷が溶けて水になる様子を見て、「なぜ氷は溶けるんだろう?」と疑問に思うこと。これは、日常の現象を注意深く観察する力です。

次に、その疑問に対する自分なりの”「仮説」”を立てます。「暖かい部屋に置いたからかな?」「光が当たったからかな?」といった、思いつきでも構いません。この「仮説立て」こそが、子供たちの思考を能動的にする第一歩なのです。

 

2-2:「実験」と「検証」〜論理的な思考プロセスを体感する

 

仮説を立てたら、それを”「実験」”で確かめます。

「本当に暖かい部屋に置いたから溶けるのか?」を確かめるために、冷蔵庫の中と暖かい部屋に同じ大きさの氷を置いてみる。この時、「他の条件(氷の大きさや形、コップの種類など)は同じにしよう」と考えることが、ロジカルシンキングにおける**「変数コントロール」**の考え方です。

そして、実験の結果から仮説が正しかったのか、あるいは違っていたのかを「検証」します。もし仮説が違っていたら、「なぜだろう?」と再び考え、新しい仮説を立てればいいのです。

 

2-3:「結論」と「考察」〜なぜそうなるのかを言語化する力

 

実験の結果、暖かい部屋に置いた氷だけが早く溶けたとします。

ここから、「結論」を導き出します。「氷は、周りの温度が高くなると溶ける」という結論を導き出す力。

さらに重要なのが、「考察」です。「なぜ、温度が高くなると溶けるんだろう?」と、さらに深く考えることです。「熱が氷の分子をバラバラにするからかな?」といった、目に見えない現象を論理的に説明しようと試みる。

この「観察」「仮説」「実験」「検証」「結論」「考察」という一連のプロセスは、まさにロジカルシンキングそのものです。これを理科の学習を通して繰り返すことで、子供たちは自然と論理的な思考力を身につけていくのです。


 

第3章:古河市の子供たちに伝えたい、ロジカルシンキングを育む家庭でのアプローチ

 

それでは、理科が苦手な子供たちが、家庭でどのようにロジカルシンキングを育んでいけば良いのでしょうか。

 

3-1:日常の「なぜ?」を大切にする

 

古河の子供たちに私がまず伝えているのは、「日常の『なぜ?』を大切にすること」です。

「なんで雨が降るの?」 「なんでお風呂の鏡は曇るの?」 「なんで夕焼けは赤いの?」

子供たちが持つこうした素朴な疑問は、ロジカルシンキングの入り口です。 「うるさいな」と一蹴するのではなく、「いい質問だね!」と肯定的に受け止め、一緒に考えてみましょう。

スマートフォンで調べるのも良いですが、その前に「どうしてだと思う?」と問いかけてみることが重要です。子供の考えを引き出し、その思考を尊重することで、考える楽しさを知ることができます。

 

3-2:失敗を「学びの機会」と捉える

 

実験や工作などで失敗することはよくあります。

「うまく動かない!」 「思った通りにならない!」

そんな時、すぐに答えを教えるのではなく、「どうしてうまくいかないんだろうね?」と一緒に原因を考えましょう。

「モーターのつなぎ方を間違えたかな?」 「電池の向きは正しいかな?」

失敗した原因をロジカルに分析する訓練は、思考力を鍛える上で非常に効果的です。失敗は「悪いこと」ではなく、「次に成功するためのヒント」だと教えることで、子供たちは失敗を恐れずに挑戦できるようになります。

 

3-3:親子で一緒に「考えて」みる

 

難しい理科の専門書を読み聞かせる必要はありません。

たとえば、料理の時。 「なんでホットケーキは膨らむのかな?」 「どうして卵焼きは固まるのかな?」

身近な現象を、親子で「どうして?」と一緒に考えてみましょう。親子で考えを言葉にすることで、子供たちは自分の思考を整理し、論理的に説明する練習ができます。また、親が「わからないな、一緒に考えてみよう」という姿勢を見せることで、子供たちは「分からないことは恥ずかしくない」という安心感を抱くことができます。


 

第4章:古河市で実践する、理科教育とロジカルシンキングの融合

当塾では、理科の授業において、ただ知識を教えるだけでなく、ロジカルシンキングを育むための様々な工夫を凝らしています。

 

4-1:塾の授業における具体的な取り組み

 

当塾の理科の授業は、常に「なぜ?」から始まります。

例えば、「なぜ水は氷になるの?」という問いに対し、「0℃になると固まるから」という答えで終わらせません。 「水は温かいと自由に動き回れるけれど、冷えていくと動きが鈍くなって、やがてきっちり並ぶから固まるんだよ」というように、目に見えない分子レベルの動きを、簡単な例え話や実験を通して、論理的に説明します。

また、難しい公式をただ暗記させるのではなく、その公式が「なぜ、そうなるのか」を徹底的に解説します。 例えば、オームの法則(電圧=抵抗×電流)も、「水圧(電圧)が高くなれば、たくさんの水(電流)が流れるよね。でも、途中のホース(抵抗)が細ければ、流れは弱くなるよね」といった身近な例に置き換えて説明することで、公式の持つ意味を論理的に理解させます。

 

4-2:「理科パズル」で楽しく論理力を鍛える

 

当塾では、理科の知識を問うだけでなく、論理的な思考力が必要な「理科パズル」を授業に取り入れています。

例えば、「3つの天秤を使って、12個の玉の中から、たった一つだけ重さが違う玉を見つけるにはどうすればいい?」といった思考力を問う問題です。

これは、理科の知識がなくても解くことができます。しかし、「どうすれば効率よく見つけられるか」「どんな方法で試せばよいか」という仮説と検証のプロセスを頭の中で組み立てる訓練になります。こうした取り組みを通して、子供たちは、理科の面白さを感じながら、自然とロジカルシンキングを磨いていくのです。

 

4-3:「自由研究」をロジカルシンキングの実践の場に

 

夏休みの宿題として多くの子供たちが悩む「自由研究」。これをロジカルシンキングの実践の場として捉えることを推奨しています。

ただ「ペットボトルロケットを作りました」で終わらせるのではなく、 「どうすればもっと遠くに飛ぶか?」 「水の量を変えたらどうなるか?」 「羽根の形を変えたらどうなるか?」 といった仮説を立て、実際に試して検証し、その結果を考察して結論をまとめる。

このプロセスを丁寧に行うことで、子供たちは、理科の知識を単なる暗記で終わらせず、生きた知恵として身につけることができます。


 

おわりに:理科の扉を開き、未来を切り拓く力へ

 

理科が苦手な子供たちは、決して「理科の才能がない」わけではありません。多くの場合、理科の「考え方」を知らないだけなのです。

「なぜ?」という問いを立てる力。 「こうすればどうなるだろう?」と仮説を立てる力。 「こうなったのはなぜか?」と論理的に考察する力。

このロジカルシンキングは、理科の学習だけでなく、将来、どのような分野に進んだとしても、必ず役に立つ普遍的な力です。

AIが進化し、単純な知識はすぐに手に入る現代において、最も価値があるのは、物事を多角的に捉え、自ら問いを立て、論理的に答えを導き出す力です。

理科の学習を通してロジカルシンキングを身につけることは、単にテストの点数を上げるためだけではありません。それは、子供たちが未知の課題に立ち向かい、自分なりの答えを導き出し、未来を切り拓いていくための揺るぎない土台となるのです。

古河の子供たちが、理科という教科を通して、その素晴らしい力を育んでいけるよう、これからも私たちは全力でサポートしてまいります。

もし、お子さんが理科で悩んでいらっしゃいましたら、ぜひ一度、当塾にご相談ください。一緒に、理科の扉を開き、未来への一歩を踏み出しましょう。

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学習塾Luce(ルーチェ)
〒306-0225 茨城県古河市磯部1615−1
電話番号: 050-1402-3694
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